ピアノ買取、ピアノ調律・修理、中古ピアノ販売のヤマハピアノサービス

トップ > 社会貢献 > 映画「あの日のオルガン」撮影協力

映画「あの日のオルガン」撮影協力

大正元年製のオルガンを修復・再生

2019年公開の映画「あの日のオルガン」(監督:平松恵美子、主演:戸田恵梨香、大原櫻子)において、劇中に登場するオルガンの修理再生をヤマハピアノサービスが担当させていただきました。
この映画は久保つぎこさんの同名の原作を映画化したもの。太平洋戦争の末期、20代の若手保母たちが園児を連れ集団疎開をし、疎開保育園を運営した実話をもとに、苦しくともたくましく生き、懸命に命を守る姿を描いた作品です。
タイトルにもなり映画の中でも重要な役割を担うオルガンは、大正元年にヤマハで製造された第六号型という機種。撮影にあたり浜松の倉庫に保管されていた機種の中から映画のイメージあったものをエグゼクティブプロデューサーが選びました。

 

映画「あの日のオルガン」

こうした古い楽器を使う場合、外装のみを再生し、音については別に録音したものを後処理するということが行われる場合もがありますが、この映画では実機の音がそのまま使うという製作陣のこだわりから、内部の空気袋、外装のわずかな隙間に至るまで、繊細な修復作業を行い、当時の音を忠実に再現しました。劇中の印象的なシーンに、大原櫻子さん演じるみっちゃん先生が『この道』、『ふるさと』を演奏するシーンがありますが、これらは実際、大原さんが演奏した音をそのまま使用したもの。リードオルガン特有の優しい音が、作品の重要なアクセントになっています。

 

映画「あの日のオルガン」
掛川センターに持ち込まれた修復前のオルガン

掛川センターに持ち込まれた修復前のオルガン

内外装ともに修復し、映画で重要な役割を果たしました

内外装ともに修復し、映画で重要な役割を果たしました

映画「あの日のオルガン」

2019年2月22日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開

<キャスト>
戸田恵梨香 大原櫻子 佐久間由衣 夏川結衣 田中直樹 橋爪功
<スタッフ>
監督・脚本:平松恵美子
原作:久保つぎこ『あの日のオルガン 疎開保育園物語』(朝日新聞出版) 
© 2018「あの日のオルガン」製作委員会
配給:マンシーズエンターテインメント